これらの戦いなどで、日本は勝てない事を痛感させられます。こうして「戦うより、外国を利用して技術を取り入れ、大砲や軍艦をいっぱい持ち、外国に負けない国にする・・・・」って考え方「富国強兵」に移っていったんです。
その中で徳川幕府は、最も多くの人材・技術の両面で近代化を進め始めます。
例えば洋式船を購入し、勝海舟らに海軍創設のため長崎海軍伝習所をやらせて人材を育成したり、学校・溶鉱炉・造船所、その他諸々も作ってます。
薩摩藩など大藩も同じくやってるんですけど、幕府が違ったのは幕臣以外の諸藩にも広く門戸を開いたこと。土佐の坂本龍馬をはじめ、幕末の勤皇・倒幕の志士達は、幕府の機関で学んでます。それが結果として反幕府勢力を育ててしまう事になるんですが・・・・。
学校の歴史の授業ではこのあたりは学年末あたり。時間がないからかなり駆け足にすすめます。だから「徳川幕府×、薩長・新政府○」なんて思われがちなんですが、なんのなんの。徳川もがんばりました。そして開国からわずか数年で洋式機帆船を自分たちで操れるほどになるんです。これはすごいことですよ!
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