護衛艦せとゆき 体験航海レポート DD131“Setoyuki”
 2005年7月30日、海自・阪神基地で開催されたちびっ子ヤング大会。その中の護衛艦せとゆき体験航海に
 オーサカキングもわくわく宝島にも行かず!?参加(^^;)。酷暑の中でしたが、楽しい1時間30分の航海で
 した・・・・・。

130m・3050t。護衛艦では小型なんですけど、大きく見えますね。

南岸壁でこの向きでの接岸は、基地内での良いアングル撮影できんとです。

ちびっ子ヤング大会
のじぎく兵庫国体マスコット
「はばタン」がPRで参加。しかし炎天下で“中の人”は大変だ!

2006年の国体は、基地のある地元・兵庫県で開催されます。
この日各地の海自基地では、ちびっ子ヤング大会が開催されています。
略して
“ちびヤン”だそうです。○| ̄|_

参加者の多くは親子・海自OBが大半。一目で分かる“軍艦オタク”は殆ど見られず。

乗船開始です

子供はウキウキしてタラップを大きく揺らして乗りこみます。

せとゆき外観図

せとゆきパンフより転載

短距離魚雷水上発射管

 艦体両側2基・3連装装備。魚雷を圧縮空気で射出し潜水艦を攻撃。

対艦ミサイル(SMM)発射管

煙突両側・魚雷発射管上部に2基づつ、合計4基・ハプーン4筒装填。最大射程距離100Km。慣性誘導とアクティブホーミングで、レーダーに探知されにくい低空飛行で敵艦に近づきを攻撃する。

以前は各4基でしたが、今は2基。一見ジミっぽいですが、最も遠くまで飛び、一発の破壊力は凄まじい!

ハプーンとは捕鯨で使う銛の事。

出航準備です

細かく説明された後、
ジュース売場の応援へ
機関制御室

機関(エンジン)の制御・管理する所。艦橋からの指示で機関を動かしたり、艦内のいろいろな管理や制御をします。艦橋が指揮できなくなった非常時には艦の指揮代行も可能です。
艦体内で窓がなく、外の状況はモニター頼り。ここにいる時せとゆきは離岸したのですが、静かすぎて分かりませんでした。

76mm62口径単装速射砲

 
艦首1基装備。射程距離16,300m。発射弾数毎分85発。即時発射可能弾数80発。対空・対水上・陸上射撃などが可能な多用途砲。

 イタリア・オットーメララ社開発、日本製鋼ライセンス生産。


「弾幕薄い!」と怒るブライト艦長も、この砲なら満足?(´∀`)

せとゆき・食堂

 日ごろは食堂ですが、今日は参加者休憩所です。さすがに食事は出しません。(^^)

アイスクリームは乗員が販売してまつ〜。100円。

ちなみに食堂の献立をみると、金曜日の昼食はいつもカレーです(海自艦船共通?)。

対潜ロケット魚雷発射機

艦橋前に1基装備、アスロック8筒装填。最大射程距離10,000m、速度マッハ1。
対潜ロケット魚雷は魚雷後部に付いたロケットで空中発射。目標手前で魚雷を切り離し落下傘で降下着水後、潜水艦を追尾し攻撃する。

通常魚雷より短時間で遠距離の目標を攻撃できる利点がある。

短射程対空ミサイル発射機

最後尾第2後部甲板に1基装備。シースパロー8筒装填。
最大射程距離1万6,000m、速度マッハ2。接近する敵機・敵ミサイルを攻撃する。

子供が下で涼んでいま〜す。(^^;)

20mm多砲身機関砲(CIWS)

 いわゆるバルカン砲。艦橋後部左右各1、合計2基装備。有効射程約1,800m、即応準備弾数1550発。毎分3,000発、発射弾はAP弾(徹甲弾)など。

迎撃網をくぐり抜けたミサイル等を水際で撃破する。6本の砲身を高速回転・連続発砲し、弾幕を張る。レーダーシステムと連動して索敵から攻撃まで完全自動。標的の移動にあわせ弾道を自動調整しながら、超音速の飛行物体を攻撃できる。


せとゆき艦橋

艦長さんはじめ、乗員に方々は安全航行に神経を集中しながら質問にも丁寧に応じてくれます。艦橋の外ではさらに接近する船に警戒している要員もいます。
ついでに女性にはとくに優しいです・・・・○○○ですか?

ヘリコプター甲板・ヘリ格納庫

せとゆきには、後部にヘリ甲板と格納庫がある(現在対潜ヘリの搭はされていません)。
この日はヘリ甲板で手旗信号の講習会が開催。

格納庫は休憩所と売店が出てました。ジュースにアイス、自衛隊グッズ・・・商売上手い!

毛布が貸出され、炎天下なので日陰に敷いて座る人が続出。詳細を知らぬ他船が見ると、災害救助帰りか難民船です・・・・(´∀`)

しかし「六甲おろし」をガンガン流すとは思わんかったよ。

反転、基地へ

 接岸前は神経を使う時。艦首には接岸準備と監視要員が出てます。

 艦首・艦尾は作業で危険な為、立入規制がかかります。

せとゆき着岸前

2隻のタグボートが艦首・艦尾で接岸の応援で接近。単独で接岸は可能でしょうが、一般人が大勢乗ってるし、武器もたくさん積んでますので、安全の為でしょうか?

そんな喧噪も全く意に介さず、いちゃつき続けるカップルがいました。おまいら何しにきたんや!

〜 糸冬 了 〜♪

無事終わりました。艦体の割りに上構が大きいので、こうしてみるとケッコウ大きく見えますな。
最近の護衛艦は上構が低く設計されてものが多いので、よけいにめだちます。

ミニ列車と護衛艦

 岡の上では“ちびヤン”が進行中。ヘリポートの縁に線路を敷いてミニ列車が一周してました。
 なんでも脱線したとか、しないとか・・・・(某筋情報)

 テントの下では海自カレー・碇焼きそば・かき氷・ポップコーン・自衛隊グッズなどなど売られてました。

 ついでに自衛隊協力映画の宣伝も〜。亡国の○ージスとか・・・・!?(´∀`)



DD131 護衛艦 せとゆき
護衛艦 せとゆき  せとゆきは、はつゆき型10番艦として1986年に就役。自衛艦初の主機関オールガスタービン艦。八八艦隊構想の中核艦として対潜・対艦・対空・対ミサイル・対電子戦兵装を備え、対潜ヘリ1機を搭載できる。初期タイプは上部構造物がアルミ合金で造られていたが、火炎に弱い点から8番艦のやまゆき以降の建造では鋼製に改められ、排水量が2,950tから30,50tに増大した。
 小型化と汎用性という条件に充分答えた艦であるが、小型の艦体に装備を詰め込み過ぎ、ゆとりのない構造になった感もある。この型での建造・運用データーは後継のあさぎり型建造に生かされてゆく。むらさめ型等の就役により、地方隊へ移籍。



全長:130m、全幅:13.6m、基準排水量:3,050t、最大速
力:30ノット、武装:対艦ミサイル発射機×2、対潜ロケ
ット魚雷発射機×1、短魚雷発射管×2、短射程対空ミサ
イル発射機×1。76mm62口径単装速射砲×1、20mm多銃身
機関砲(CIWS)×2、乗員200名。



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