練習艦隊 一般公開レポート
DD154“Amagiri”
TV3515“Yamagiri”
2006年3月23日・24日 大阪港天保山岸壁で海上自衛隊・練習艦隊の一般公開が行われ、23日の護衛艦
・あまぎり、練習艦やまぎりの一般公開に彷徨猫放記録のあめふらしさんと参加しました。

左・護衛艦 あまぎり、右・練習艦 やまぎり
練習艦隊とは自衛艦隊・地方隊・教育航空集団と並ぶ防衛庁長官直轄部隊のひとつで、自衛官の教育・訓練を行う。初め練習隊群としていたが、昭和36年6月自衛隊法改正により練習艦隊となる。

開始前
受付前から岸壁入口に集まる見学者に、練習艦隊の説明と見学の注意事項を説明中。見学者にはマニアもあいれば天保山へ偶然に来た観光客も・・・
受 付
テロ対策の為、持物と金属探知器検査を受けます。

警備のK察官・自衛官や港湾の警備員・職員・・・
基地内での一般公開とは違った物々しさと人員の多さがあります。


練習艦かしま
2艦の前方に練習艦・かしまが接岸中。こちらの公開は次の日。
艦首からの良いアングルでの撮影はこの日の警備の制約で出来ませんでした。

あまぎり前
はつゆき型に比べ上部構造は低くゆったり感はある。ただしゴチャゴチャ感ははつゆき型とほぼ同じ。ステルス性は大差がないかな?この感じがあるほうが“軍艦らしい”と好む傾向はありますけどね。

艦橋・艦首
対潜装備が構えています。この前に72mm砲があります。
72mm砲口
76mm62口径単装砲。460mmの戦艦大和主砲と比べたら貧弱ですが、大和の数倍の射程がある誘導ミサイルが主力の現代、砲はその即応力と速射力で攻撃・防護を担ってます。

あまぎり・やまぎり
2艦の内部公開はないので、甲板めぐってアスロックや速射砲を見ながら、あさぎりへ進みます。


両 艦 の 武 装
短魚雷発射管(あまぎり)
両舷2基装備。各3連装填。MK−46・73式魚雷・または73式魚雷改(アクティブ・ホーミング誘導)を、圧縮空気で射出し敵を攻撃。魚雷速度40ノット。
対艦ミサイル発射機(あまぎり)
短魚雷発射管上部に2基装備。ハプーンSSM各4筒装填、最大射程距離100Km。アクティブホーミング誘導で、レーダー探知されにくい低空から敵艦を攻撃。

対潜ロケット魚雷発射機(やまぎり9
艦首艦橋前に1基装備、アスロックSUM8筒装填。最大射程距離10,000m、速度マッハ1。魚雷をロケットで空中発射し、目標手前で魚雷を切り離し落下傘で降下着水後、潜水艦を追尾し攻撃する。
対空ミサイル発射機(やまぎり)
艦尾後部甲板に1基装備。MK−29シースパロー・ミサイル8筒装填。最大射程距離16,000m、ミサイル飛行速度:マッハ2。接近する敵機・ミサイルを攻撃。

76mm62口径単装速射砲(やまぎり)
艦首1基装備。射程距離16,300m。発射弾数毎分85発。即時発射可能弾数80発。対空・対水上・陸上射撃が可能な多用途砲。イタリア・オットーメララ社開発の速射砲を日本製鋼がライセンス生産したもの。
この他、20mm多銃身機関砲(CIWS)2基、50口径12.7mm機関銃(あまぎりのみ)が
あります(今回は撮影できず)。



やまさぎりへ
あまぎりとタラップを渡してやまぎりへ
隊員の方が出迎えてくれます。

謎の人形
装備装着の展示人形ですが、目のが不気味でつ・・・

やまぎり後部
MK−29シースパロー・ミサイルがみえます。
もちろんこれは展示ダミーです。

 あさぎり・へリ甲板
 艦尾から階段上がりへり甲板へ。あさぎりはヘリを搭載していないこので広いです。
 その片隅でグッズ販売・・・しっかりしています
 あまぎり搭載ヘリ
 となりのあまぎりには対潜哨戒ヘリが展示。あさぎりヘリ甲板からあまぎりヘリ甲板へ直に
 渡っていけるようになっていました。

サンタマリア号、出港
天保山岸壁から観光船が出港。手前はあまぎり艦尾。

対潜哨戒ヘリ
メットにベストを借りて着れるサービスもやってました。
 (左)説明中。(右)限られたスペースでヘリも折り畳みできる機能付。

警戒中
天保山岸壁沖は船の往来が多く、海自艦艇入港もあってか、海保・警察の警戒船が行き交います。

あまぎり・
やまぎり全景

同型艦が2隻。
高所恐怖症の管理人はあめふらしさんに拉致され!?天保山の観覧車へ(世界最大級らしい)。

DD154 護衛艦 あまぎり
「あまぎり]は、海上自衛隊が1988〜91年に建造したあさぎり型護衛艦の4番隻。
ベースになったはつゆき型の経験から、上部構造は当初から鋼材となり、船体ははつゆき型に比べ7m、排水量は約500t大きくなった。
武装面でははつゆき型と大きな変更はないが、電子機器の性能向上、機関出力の増大、居住性の向上等も図られた。対潜ヘリ格納のスペースを拡大し、最大2機搭載を可能にしている むらさめ型の就役で旧型艦にはなったが、海事護衛艦隊の中核をになっている。

  
全長:137m、全幅:14.6m、基準排水量:3,500t、最大速力:30ノット
武装:対艦ミサイル発射機×2、対潜ロケット魚雷発射機×1、短魚
雷発射管×2、短射程対空ミサイル発射機×1。76mm62口径単装速射
砲×1、20mm多銃身機関砲(CIWS)×2、50口径12.7mm機関銃×2、乗
員220名、哨戒ヘリ1基(2基搭載可能)

TV3515 練習艦 やまぎり
やまぎりはあさぎり型の2番艦であるが、平成16年3月に練習艦に分類され、新入隊員を教育・訓練する任務に就いている。
今まで練習艦は専用艦や旧型護衛艦の転用で行っていたが、現用艦の使用でデータリンク戦など最新装備による実習が可能となり、より実戦に即した教育・訓練が可能となった。
練習艦としての設備は、実習員海図室の新設、女性自衛官居住区設置、へり格納庫内に講実習講堂等の設置がある。
有事の際は訓練設備を撤去し、短時間で護衛艦として使用可能。
武装はあさぎり型と同じ。


全長:137m、全幅:14.6m、基準排水量:3,500t、最大速力:30ノット
武装:対艦ミサイル発射機×2、対潜ロケット魚雷発射機×1、短魚
雷発射管×2、短射程対空ミサイル発射機×1。76mm62口径単装速射
砲×1、20mm多銃身機関砲(CIWS)×2、乗員220名


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